バランスの取れた食事が温めるだけで食べられる、宅配食サービス。
買い物や調理が体力的に難しいご高齢の方はもちろん、実は働き盛りの年齢層にこそ取り入れていただきたいサービスです。今回はそんな宅配食のおすすめポイントや、日々の食事でぜひ意識していただきたい栄養バランスの整え方についてお伝えします!
- 日々の食事で最低限意識してほしい2つのポイント
- 疾患別の注意点
- 宅配食の選び方
- おすすめの宅配食サービス
- まとめ
1.日々の食事で最低限意識してほしいこと
まず、どんなお体の状態の方にも共通して言える健康的な食生活の定義は、
主食・主菜・副菜が揃っていること
規則正しい食事のリズムを守る
この2点のみです!詳しくご説明していきます。
【主食・主菜・副菜の揃え方】
①自分の体に適した量の主食を知る
ごはん、パン、麺などの主食は「糖質を多く含む食品」に分類されます。糖質制限ダイエットが流行ったことで嫌煙されがちな食品グループですが、糖質は体温を適温に維持する、物事を考えるときの脳の栄養となる、筋肉を動かして活動するためのエネルギー源など、生きていくうえで必要不可欠な栄養素です。摂りすぎた分は体内で脂肪に作り替えて蓄積されますが、体が必要としている適量を守って食べることで肥満予防、筋肉量の維持に繋げることができます。
~自分の体に適した糖質量の計算は別記事をご参照ください~
②主菜は良質なたんぱく源を1~2品
肉、魚、卵、大豆や大豆製品は必須アミノ酸(体内で作り出すことのできない9種類のアミノ酸)がバランス良く含まれた良質なたんぱく質と呼ばれ、体を作る筋肉などの構成材料として役立ちます。ただし、たんぱく質を摂りすぎてしまうことでも脂質、塩分などの過剰摂取を引き起こす恐れがあります。理想としては様々な食品をまんべんなく、1食あたり1~2品を取り入れることがおすすめです。
~タンパク質の選び方~
③副菜は野菜の小鉢が2品程度を目標に
副菜はビタミン、ミネラル、食物繊維が補給できる緑黄色野菜や単色野菜、きのこ、こんにゃく、海藻類を積極的に取り入れていきましょう。これらは主食のごはんからエネルギーを産生したり、たんぱく質から筋肉を合成する時の、代謝の回路を回す潤滑油として働きます。目標は1食につき100g程度。定食の小さなお皿の副菜1つがだいたい50g弱なので、おひたし+サラダなど2品を用意していただければクリアできます。
~ビタミン、ミネラル、食物繊維概論~
規則正しい食生活のリズムを守る
朝、昼、夕の食事をとる時間が決まっていると、体内での血糖変動も同じ時間、同じタイミングで上昇と下降をなだらかに繰り返します。
~血糖変動の波のグラフ~
血糖値の乱高下は糖尿病発症リスクが高まります。出来る限り食事と食事の間が近すぎたり、遠すぎたりすることがないように規則正しく体に必要な栄養を入れてあげることを意識しましょう。
~食事と時間の関係~